2023年9月、猛暑や台風の被害を受けた地域農家を支援するため、商工会からの専門家派遣としてご依頼をいただき、商品開発から複数店舗のディレクション、販促物制作までトータルで携わらせていただきました。福井県内のパン店・和菓子店・カフェ店の3店舗と連携し、約1か月の期間限定で新商品を展開しました。

3店舗で販売された新商品

1. 規格外フルーツを使った商品開発

記録的な猛暑による生育不良や台風による落果被害を受け、味は良いのに市場に出せない規格外のシャインマスカットと梨が大量に発生していました。そこで、形を変えて価値ある商品として消費者に届けるための商品を企画。フルーツはすでに収穫時期を迎えており、足が早いため放置すればフードロスとなってしまい、開発期間は実質2週間というタイトなスケジュールでした。その中でもフルーツの魅力と各店舗の個性を最大限に活かすため、現場での打ち合わせや試作を重ね、フードコーディネーターとして全体をつなぐディレクション役も担わせていただきました。

ハウスでの様子
最高糖度24度のシャインマスカット

ただ単に商品を考えるだけでなく、生産者の方が直面している現状や思いを共有し、各店舗でのオペレーションなどにも配慮しつつ、異なる果物の使い方を楽しんでもらえる新商品に仕上げています。

2. 自社スタジオによる商品スタイリングと撮影

各店舗ごとに調理法や組み合わせを工夫し、異なる果物の使い方を楽しんでもらえるよう仕上げた3つの新商品です。開発した新商品の魅力を最大限に引き出し、消費者の「食べてみたい」を刺激するため、それぞれの商品のスタイリングと撮影を担当しました。みずみずしいフルーツの素材感が写真越しに伝わるよう、光の当て方、配置などに工夫を凝らし、自社スタジオ(ここ結)にて撮影を実施。販促ツールへそのまま活用できる高品質なビジュアルを制作しました。

甘みと塩気の絶妙な組み合わせ「フルーツ塩パンサンド」

シャインマスカット×生ハム、岩屋梨のキャラメリゼ×クリームチーズなど、塩パンの風味を引き立てる新たな組み合わせを提案。口の中で広がる甘みと塩気がクセになる一品です。

そのまま生のフレッシュさを味わう「どらっふる」(生どら焼き×ワッフル)

すべて手作りにこだわる名物の生どらが進化。フルーツに合う生地を開発し、あんこと生クリーム、お餅、そしてフレッシュな果実を贅沢に挟んだ新究の和スイーツです。

フルーツをソースにアレンジして味変を楽しむ「油淋鶏」

一度目はしょうゆダレ、二度目は岩屋梨をふんだんに使った「岩屋梨ソース」、三度目は皮ごと使った「市川さんのシャインマスカットとレモンのソース」で。フルーツの甘みと酸味が絶妙なバランスを生み出し、一皿で三度の味の変化を楽しめる贅沢なランチセットです。

3. 生産者と消費者を繋ぐPRツールの作成

商品の背景にあるストーリーを消費者に届けるため、生産者のもとへ直接足を運び、商品の特徴やこだわりを取材させていただきました。品評会で金賞受賞歴や厳しい環境下での栽培の歴史など、その土地・その食材ならではのストーリーを言葉にすることに注力しました。この受け取った「想い」と撮影した写真を商品のブランディングへと昇華させ、各事業者の商品の特徴を消費者へ届けるための販促ツールを企画・制作しました。一目で魅力を伝えるため、生産者×3店舗によるコラボプロジェクトの全体像がパッと見て分かるレイアウトや、各店舗の店頭に設置する専用の商品ポップ、SNS用のデジタルポップなどをトータルでデザイン。

SNS用ポップ

制作したチラシ、ポップ

この写真とストーリーでプレスリリースを行ったところ、福井新聞や福井テレビなどの主要メディアに一斉に取り上げられ、期間限定の販売ながら、多くのお客様に足を運んでいただける大盛況のプロジェクトとなりました。

2023年9月14日付福井新聞掲載

2023年9月6日「日本経済新聞」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC066VT0W3A900C2000000/
2023年9月15日「Live News イット!」
2023年9月19日 「NHKニュースザウルスふくい」

最後に

期間限定での販売となりましたが、無事にすべての商品をお客様にお届けすることができました。メディアにも大きく取り上げていただき、来店されたお客様からは嬉しいお声をたくさんいただきました。関係者の皆様、ありがとうございました。地域の食材を、様々な形で楽しんでいただければ嬉しく思います。

「ここ結」では、地域食材を活かした商品企画から、ストーリー性のある販促物制作までトータルサポートしております。お気軽にご相談ください。

【対応業務】商品開発 / ディレクション / 販促物制作 / 自社スタジオでのスタイリング・撮影